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さてさて、この年末は二年ぶり（！）にコミケに行きます。
まぁ、木曜日 東地区 Ｈ-08bのsugichさんちのスペースでまったりとした年の瀬を久しぶりに味わうということで。。。（げ、前日まで仕事だ）
で、出し物は「エジプトでのデザートツーリングの映像を編集したムービー『すなのうみ』（2004年製作）」＋「セリオな習作ムービー『cielito-lindo』（2003年製作）」を収録したCD-Rで、タイトルは『trials』。 どちらの作品も過去にWEB上で配布してますけど、今回はその高画質版ということで。
以下、付属ドキュメントからの抜粋です。
＜「旅をする」＞
ムービーを作る度に「おおう、コレが過去最高の作品だ〜！」なぞと毎回思っている（で、2週間後ぐらい後に落ち込む）ワタシなのですが、今回ばかりはキテますよ？
本作を観た後だと、前作（のツーリングムービーの）『すなのうみ』(＠モンゴル)の甘っちょろい映像編集が恥ずかしくなってしまいますですよ、今観ると！（ただ、今回への重要なステップになっているのは間違いない。楽しかったし。）
そして本作には、ワタシの動画的原点作品である『fair wind』で実行せしめた
そういった意味で、（技術云々ではなく）これを超える映像をワタシは当分作れそうもありません、などと、思ったりもします。
ま、どうあがいても地味ですし、華も無い映像なのは間違いないので、何の価値も感じない人も多い筈です。 でもそれがいい、そんなムービーのつもりです。
＜地球の走り方＞
この映像、私が観ると、そのあまりにエキサイティングさに鳥肌立っちゃう上に興奮しすぎておしっこもれそうな位というか、きっと観る人にも「あぁ、コレ、エンジョイ＆エキサイティングで走っているし、編集しているんだろうなぁ」というのが伝わるというか「つーか、コイツ、ラリって脳汁がだだもれじゃろー」と思わせることは間違いないと確信している次第でありまする。
…が、これが映像作品としての評価となると、どーも、オナヌー映像一歩手前か一歩後かという辺りなのかも疑惑が試写会会場の声が聞こえてきて…？
てなわけで、前作『くさのうみ』（モンゴルツーリング映像、2002年作品）での反省点を全てクリアすべく、1年半にわたる準備と装備の改良とその運用練習を国内で実施し、そして現地運用しながらの動的改善の実施といった努力を積み重ねて得た映像素材を駆使してのツーリング映像≠、懲りもせずに作ってみました。
前作ではツーリング映像≠ﾆ言いつつも、そう名乗る為のキモとなるであろう肝心のバイク走行画面が少なかったし、あってもその映像はヘッドマウントカメラ(HMC)の制約（解像度がDVの半分以下でフレームレートも24fpsと低かった）で違和感があったりと、バイク乗りにとっては不満な点が多々あったわけして、それが今回は大幅に改善されています。
結果的には、ご覧の通り、大成功です。（でしょ？） 努力した甲斐がありました。
つーか、全編走りっぱなしという印象を与えるくらいで、行き過ぎた感もある。
しかし、これでも未だ足りないくらいの素材ストックがある中で、苦渋の決断で編集した結果がコレですので、私の編集人としての技量の限界がここにあるわけです。
基本的に「自分のために作った」映像です。
多かれ少なかれ「自分のため」というのは作品作りで重要な役割を果たすことは言うまでも無いが、こと、ツーリングレポート≠ﾆいうヤツはレポート≠ﾆ言いつつも、その実日記・アルバム≠ﾅあり（まぁ、多少はエンターテイメントやお役立ち情報という意味合いも持たせようとは努力するけど）大半の成分は自己満足であり、自分を楽しませるためのエンターテイメントである。
気持ちよく、楽しく、奇声を上げながら(笑)、疾駆してきたキモチそのままに記録し、誰よりもワタシ自身が楽しさを反芻できるものにすることが目的であり使命なのです。 なんて純粋なのか！（自分で言うな）
しかし、バイク乗りの、それも特にオフロードバイク乗りの、しかもツーリング＆アドベンチャーなドリームを持つバイク乗りなら（←「対象狭っ！！」）、エンジョイ＆エキサイティングの名作保障間違いなしです！
ここには、過去の経験や思い出の共有や引用、そして価値観や嗜好性の類似性が必要かもしれませんが、そういうヒトには伝わるでしょうし、そうでないヒトにも触れてほしい・ちょっと感じてみてほしい世界を構成していると思っています。
「夢はここにあるよ」
＜今回はテロップのON/OFFを可能にしてみました＞
私個人としては、この映像にテロップがあろうと無かろうと、画面からいろいろと読み取れる（あたりまえ）なんですけど、まぁ、あればあったで楽しいのも確かですので、その両方が楽しめるよう、ON/OFF機能についてちょこっと細工してみました。
テロップの表示のONには、（あまり知られていないことですが、実は6年前からWindowsMediaPlayerに組み込まれていた機能である）「SAMI」を利用しています。
テロップ表示機能をONするには、WindowsMediaPlayer6.4なら[表示(V)]→[キャプション(C)]で、WindowsMediaPlayer9なら[表示(V)]→[プレイビューツール(N)]→[キャプション(C)]でOKです。
これで、SAMI形式のファイルをムービーと同じフォルダに入れておけば、ムービー再生時にSAMI形式ファイルが自動的に読み取られて、キャプション領域にテロップの内容が表示されます。
テロップを表示させる技術は他にもいろいろとあるのですが、最も汎用的な環境を利用べきという基準で考えると、この方法が現在のベストでしょう、ということで。SAMIを選んだ次第です。
※余談になりますが、テキストと映像の複合配信については、これからようやく伸びていく領域だと、思います。これがブロードバンドコンテンツが真にユーザに有益となるための技術の一つなんじゃないかな、と個人的には思ってます。さて、どうかな？
★ちょっと凝るヒトへのオススメ★
フリーのメディアプレーヤ：Media Player Classic (MPC) です。 日本語版もありますので、これを推奨。
このプレーヤで再生すと、テロップが画面内にオーバーラップして表示され、雰囲気が向上する効能が得られます。
この時の設定ですが、[表示(V)]→[オプション]→[再生]→[出力]→[DirectShowVideo]で「VMR7(renderless)」または「VMR9(renderless)」チェックすることが必要です。
テロップ表示機能ばかりでなく、非常に多機能・高機能なプレーヤですが、リスク・制約がいろいろとある事を承知の上で、導入してください。（例：使用のOSがWindowsXPでない場合は、別途DirectX9の導入が必須になります。あと、表示フォントをMS Pゴシックにして、タイプをデフォルトに設定してください。この辺りの意味がよく分からないヒトは手を出さないことが吉。）
ただ、VobSubとかをインストールしてMS謹製WMPでSub再生な環境なヒトは、字幕が二重表示される上とか文字が化けたりするかもしれませんが、こんなのをインストールするようなヒトは自力でなんとかできるでしょうから、なんとかしてください。いくつかの方法でなんとかなりますし、そもそもそのSubな設定済みのMS謹製WMPで鑑賞すればいいですな。（が、環境によっては知らん。ましてAlternativeとか入れてたら私にはもう分からんし。「ちょっと」凝るくらいに収めたいヒトは手を出さないことが無難な世界でしょう、まだ当面は。）
＜ELECTRIC-MAN＞
これ↑は、現地スタッフの間での私の通り名。なぜって、ヘルメットマウントカメラ〜ビデオカメラ・マイク・リモコン・バッテリといった装備でぐるぐるに固められた風貌で走り回っていたから。(笑)
…てなかんじで、今回のツーリングでは事前および現地行程中におけるハード的な工夫・改良が努力の大半を占めており、ポスト処理的には目新しいことはしていません。
ただ、民生用CCDですとノイズがのりがちな砂漠の映像や空を、NRフィルターで処理してみたんですよ。
が、単なる量子化誤差なのか、それともどこかで圧縮された際に乗ったのかは分からない（いや、処理の途中でうっかりDVでレンダリングしてしまったようだ…）のですけど、マッハバンドがひどく出てしまった。 LCDモニタで鑑賞するとはっきり分かる…とほほ。 まだまだ経験が必要です。
しかし、幸か不幸か、それとも砂漠の映像という特性か、MPEG圧縮がすんげー効いている。いや、レートは以前と等しいので、その分画質が上がった映像が得られていると思う。
それにしても、DV→MPEGなんで色が浅いなぁ。YC展開云々以前の問題で色が出てない。やっぱ、3CCDのカメラが必要なのかなぁ。
あと、動画のカット編集が、いよいよ楽しくなってきたです。「このコマで繋ぐのがジャスティスだ！」と感じることがしばしばあって、とても楽しい。 実は一日二時間、計四日で編集が済んじゃったんで、物足りないんですけどね。 それでも、あぁ、楽しい。この方面に開眼しそうな、そんな予感が！
＜BGM＞
ベースとなる楽曲には著作権フリーの素材集から利用しています。 最初は「うーん、どうかなー？」と思っていたのだけど、しばらくするとハマりだと思えるようになりましたし、素材集をBGMに聴いているとこの曲で燃えてしまうにまでなりました。（笑）
しかしながら、実のところは一番使いたかったのは“ Adventure”(T-SQUARE)なんですけどね。 ツーリングの最中は頭の中で無限ループでしたもん。
ですので、本ムービーを編集するにあたってBGMを脳内変更するのに多大な苦労を伴いました。（笑） まぁ、時間ができたら、自分用にAdventure≠BGMに編集してみるのもいいかもしれない、なんて思っています。
あと、冒頭のコーランの詠唱や、アフリカンなリズムのBGMは現地でPCM録音したものです。 本来の映像とは食い違ったところで使っているのですが、元の風景を知っていると二重・三重に楽しめていたりします。 ここいらをうまく映像表現する方法って無いですかねぇ、勿体無いです。
＜すなのうみ、ひとのなみ＞
画家や写真家は被写体を探して外に繰り出すし、小説家は題材を探しに旅をしています。じゃぁ、私は何でいつも旅をしたいのか？しかもバイクで？？
その答えの一つが、ここにあると思っています。
DTVを始めてからかれこれ6年近くになりますが、まぁいろいろと手を出してきたとは言え、本作に類した映像を原点（旅≠ﾌキモチがテーマなのは『fair wind』以来）に据えてきているつもりです。
それが既に見放された時代遅れの土俵なのか、それとも僻地にありすぎる土俵なのかは知らないのですが、まして、こんな（ツーリング映像）なんかは未だに他のプレーヤーが殆ど居ない土俵みたいです。
あと、子供の頃からの憧れ（Adventure＝jの具現化を、大人なりの方法論とプロセスを踏んだ上で得た映像という点も、自分としては重要です。 素人から毛をひっこぬいたようなヤツが編集した映像ですけど、そういったドリームやらステップがあることは、まぁ、言う必要は無いのですが、書き添えておきます。
そして、周到に準備した上で「がんばって独りで」作ろうとしていたのだけど、結局は人の助けがあって、それが重要なパーツとなってこの作品ができました。 省みれば、これまでの他の作品も同様です。 このことは本当に大切なことだと思うし、忘れてはならないことです。
自分の見たものを映像で記録する、これは人間の太古からの欲求ですよね。それは旅とか写真好きとかに限定されず、少し前のプリクラやチェキ、近年のデジタル・カメラ、カメラ付携帯電話といったムーブメントからも、今も・日常的で・きっと将来的にも続いていく、より日常的に・より一般的になっていくことだと思います。私はビデオを撮影・編集するようになって、そういった思いを強く持つようになりましたし、今では確信に近いものとなりました。胡散臭いと思っていた「ブロードバンド」ですが、そこに流れるコンテンツは、意外とそんなものが大半を占めるのかもしれません。そんな将来も楽しそうです。
いろいろと、今後につなげて行きたいです。
■ＧＳの総走行距離：45296km…休眠中…ZZZ あ、『すなのうみ』：MPEG1 7'05"、『trials』頒布数：少量 orz です
店先のウインドウなどに自分が映った姿は（バイク乗りに限らず）須らく気になる筈だっ！（断言）
入梅直前最期のカラッと涼しい＆快晴の週末、これでバイクに乗らないライダーはバカだアホだと言わんばかりの天気に後押しされて、いそいそと日帰りツーリングに出向く。
エジプトの砂漠を渡っているときは、毎日が新しいことの連続ではあったのだが、今までは感じたことの無かったタイプの感動に分類できそうなことだが幾つかあったりするのが印象に残っている。
季節は春から初夏になろうかという時期ですので、バイクに乗る格好も冬用の皮ジャンからゴアのジャケットに衣替えです。
（つづき）でもまぁ、休みにバイクに乗れるのはうれしい、ホントにそう思う。
うららかーな気候で、山腹の新緑の中に雪が残る山腹を眺めつつ、れんげ畑や水を張った水田を眺め、桜吹雪を頬に受けながら、ニッポンのカントリーな山間部をだらだらと走って川原の露天な温泉にちんこまるだしで浸かる至福たるや、和みまくりですよ！ ダイナミックな走りで「ヒャッハー！！」などと奇声をあげながら（←？）突進するばかりがツーリングじゃないんですよ！
第31回東京モータサイクルショーが開催中ー。(〜4/4迄)
同行メンバーが撮っていた筆者。 この時私はこっちの動画を撮ってた
右側が筆者。後続を待ってます。
カメラ一式のウェストバックを腹に抱えて動きにくそうでしょ。
突っ走ってます。
へたってます。
ONが結構あった日。
夕暮れです。
ふと、ジャケットから水が滴ってるのに気付く。
←ヒカリモノその１。国定業者の店で買った18金アクセサリの「心の鍵」。ピラミッド内部の壁画にもよく登場する、キリスト教で言う十字架に相当するアイテム（らしい）。普段ならアクセサリに興味は無いのだが、何故か琴線に触れたので購入。しかし、私が金のチェーンをつけるとゆーのは風貌上ありえないので、横浜に戻ってから牛革の編み込み紐を買ってきて組み合わせている。いいかんじ。
→ヒカリモノその２。空港のみやげ物屋でブラブラしてて「お、これ、うみほたる(東京湾横断道路の)で似たヤツ見たなぁ」なんて眺めてたら、店員が内蔵されたLEDを点滅させてくれ、そんなギミックがあるとは知らんかったので、つい買ってしまった。（笑）
←ヒロイモノ。キャンプ初日の岩場に、ゴロゴロ落ちていたφ30mmB2mm程度の石。多分、珊瑚の化石なんじゃないかと、推測。 買ってないじゃん。
→職場の皆様には、パピルスのしおりを配布。 勿論、特定の人＆自分用には専門のパピルス業者から大型のものを3枚程購入。
砂漠の地平へ進行！
“フリー・ライド”
つーか、単なる“突進”
下部に、私のカメラ付きヘルメットの影が
一見、まったいら
でも、“うねり”があって、危険
岩山に登って、俯瞰視
カメラ、後ろ向き
左側はガケ（オーバーハングの絶壁）です
砂と岩が入り混じった砂漠
サポートのランクルをパッシング（必死）
砂丘を登り中
板野サーカス（風）
煙幕
タイヤが埋まるフカフカなサンド
アラバスタ（石灰岩）が転がる砂漠
“この世の地獄”風
白砂漠突進中
夕日を背に受けて疾走中（夜になっちゃった）
オアシスの灯がっ！！！（嬉しい）
ここは火星ですか？
真っ直ぐ走らない
砂丘地帯を踏破中！！
「Evrybody!! Push! Push!!」
笑顔で挨拶
