10年近くもの間、心を離れなかったのは、”八重桜”な主人公：阿梨ののんきさの中にコンプレックスや不安な気持ちが時々見え隠れする危うさ、所長さんの後悔の念を語るシーンの「7年間あそこで暮らしてやっと、逃げ道じゃない道が見えてたような気がしてね。」の台詞、そして阿梨が語る愚痴で「人が私のことで煩わされているの見るのをいやなだけで・・・」の台詞、そしてラストシーンでの阿梨のモノローグ
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うれしいこと かなしいこと 時間とともに ゆっくりと 結晶して 胸の中で 水晶となる 郷愁にも似た青を 少し漂わせた 切ないほど透明な 胸の水晶は 今でも ライムの声を聞く |
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・・・二十歳になった阿梨の紡ぐこの言葉に、私は不覚にも目頭が熱くなってしましました。
みんな、悩みを抱えて、一生懸命暮らしている、そんな様子に元気付けられます。 そして、”一生抱いていたい大切な想い”を探したくなる、とても透明な物語です。
白泉社 花とゆめCOMICS 『So What?』 1-6巻 わかつきめぐみ (1986-1989『LaLa』掲載