The inner of
[Ti]
『MOBILE SUIT GUNDAM』
『機動戦士 ガンダム』と現実
のっけから何だが、
『ガンダム』は、やはり特別な存在だと思う。
”元祖・リアルロボットアニメ”という歴史的意義(←それほど大袈裟な表現でもないでしょう)もありますが、子供時代にこの番組の影響を受けた世代が、次第に世の中を動かす立場になりはじめたことに、意味があると考えます。
初代ガンダム世代の私にとって、『ガンダム』とは、その路線を引き継いだ『Z』、『ZZ』、『逆襲のシャア』、『0080』、『0083』、そして現在進行中(笑)の『THE 08TH MS TEAM』が対象です。 実は、『ガンダム』を冠していても、別のシリーズは一切観たことがありません。 これはポリシーですので。
現実世界の延長上にありながら、”モビルスーツ”という非現実な存在がまかり通る世界、それを支える魔法ともとれる”ミノフスキー物理学”、戦士達は剣と銃、そして戦艦で戦うファンタジックな世界ながらもあくまで”テクノロジー”が基軸に有る、アンバランスな世界・・・なんと魅力的な世界なんでしょう!
子供の頃は、その持てる科学知識を総動員して、ガンダム世界を遊びました。(このことは、SF世界の楽しみかたを、ガンダムによって学んだとも言えます。) この”遊び”は今でも十分続けることが出来ます。 また、リアル:理にかなったメカニカルデザインというものを意識したのも、ガンダムをきっかけとしたものでしたし、プラモデルの制作から造形技術、塗装技術、改造技術に触れました。 何と懐の深い世界でありましょうか!
こうして考えると、
いまの私の基礎が、ガンダムにあると言っても過言ではありません。
”腐っても技術者”としての意識を持つ私ですが、その根幹には深くガンダムが根ざしていることを感じます。
『ガンダム』は、既に価値観の基準ともいうべき位置に存在して、私を構成する部品の一つになっています。
やっぱり、特別な存在なんです。
取り敢えず、
最強のガンダムは、νガンダムだよな、
男なら!
(^^)
cf.:
[TIN_Ot09]
以下、ガンダム関連の友人宛てメールや、独り言です。
991115
No.104『橋』
突然ですが、ガンダム関係には、幾つかの伝説的出版物がありますよね。
恐らくはバイブル的な『ガンダム・センチュリー』、『ガンダム・センチネル』が(私を含めた一部の人には無条件に)筆頭にあがると思うのですが、これに加えてもう一つ、『M.S.ERA』(バンダイ出版)がオレ的に一押しだったんです。
この『M.S.ERA』、“ガンダム戦場写真集”という体裁の画集でして、ジャーナリズムや芸術家的視点でガンダム世界を切り取るというスタンスや、その装丁の非常識加減(英語! おまけに表紙が真っ白にタイトルのみのケース入り!…でしたよね?(うろ覚え))、そしてなによりアイデアとセンス溢れる内容に感動したのが…、もう9年前ですよー!
でも、当時のワタシは貧乏の極致でして、買えませんでした。(T_T) おまけにバンダイ出版関係の本は初版を買い逃すとまず手に入らなくて、“オレ的欲しかった本リスト”のトップグループに名前を連ねて、もう9年ですよ、つまり。 (よくわからんのに)一生懸命英語のキャプションを読んだ(立ち読みしてた)あの頃のが懐かしい…(ちなみに、バンダイ出版関係だと他にも『STANDING BY』とか、ずっと探してるんだよー)
で、今年のガンダム20周年便乗商売の嵐の中、改訂版として『M.S.ERA0099』(メディアワークス)が出版の運びとなって、大感涙のワタシですー。 うえーん、うれしいよー(T_T)
(“便乗商売”と言うとキナ臭いけど、実際その通りでしょう。 でも、この機会が無かったら絶対に再版されなかった訳だし、そのお陰で入手できた私としては大万歳、おまけに、クリエイターの側にもメリットがあったという、万事OKなナイス選択! でかしたぞ、メディアワークス!! …この勢いで『ガンダム・センチュリー2000』とかやんないかなー(^^;))
それにしても、今見ても新鮮なその構成に感心のし通しですよ、いやー。 クリエイターの(実力の伴う)洒落っ気が溢れまくっていて、スゴイ。 各方面への深い知見・見識を盛り込んだ“遊び”ってのは、憧れちゃうなー。 ホント、スゴイ。
で、現在のパソコン画像処理技術を用いて、意図的に画像を荒らす・色調を調整するなどすることで、写真の情報量・エントロピーを増大させ、イメージを広げる助けとしているなどの私好みのリファインに大賛成。(これを観た後だと、以前のものに不自然さを感じますよ、少し)
しかしながら、現在のレベルでみるともう少し凝っても良さそうかな?という部分・構成が散見するのも事実なんですが、それすらも『写真集』中の架空の歴史・時代の流れや、深みを与えているような気がするのは私だけでしょうか?(^^)
そして、この『写真集』などを通して『ガンダム』へ与えられたスマートなセンスが、『ガンダム・センチネル』と融合することで、かの名作・『0083』が生まれたんだなぁ、と、(勝手に)じーん。(^^)
…でも、監修の出渕氏、今秋出ると言われていた『ルーンマスカー』改訂版と二巻はどーしたんだよぉ(^^;)
P.S. 『青の6号 第三話:“HEARTS”』は、良かった。 いいぞ!
980726
「
Jäger
!」
『GUNDAM THE08 MS TEAM 09』、激燃えです!
『GUNDAM 0083』での連邦軍上層部の鬼畜っぷりを髣髴させるエピソード、市街でのMS戦の駆け引き、アイナの変貌、オニアクマ度数が頂点に達したギニアス、半分キレているのでは?と思える老獪なノリス、『ガンダム・センチネル』を踏襲したメカニックの存在感・・・、見所てんこもりで、何度も繰り返し観ちゃいます、ホント。
それにしても、このシリーズが、オデッサ戦 → 星一号作戦(ソロモン戦)に連なるエピソードであったとは、なんとも通好みなんでしょうかぁ!! 思わず、『センチネル0079』を読み返してしまいましたよ、私は。
ビグザムのプロトタイプ(推測。でも確信)として完成したアプサラスは、今回活躍無しで残念ですが、ソロモン戦のイメージをダブらせまくって、次回(最終回?)期待大です。
そして何といっても、UP TO DATEされたグフ!! その合理性を持ったメカニズム(このヒートロッドのアレンジは、たけばしんご・『ガンダム サイゴン0081』の流れを汲んでいない?)や、”青い巨星”ランバラルから受けたイメージそのままのシルエット(歌舞伎みたいな演出も強烈)、凶悪な武装の数々、市街地で剣を構えて対峙する姿・・・と、もう、強すぎ。(T_T)
加えて、それを操るノリスが、(シャアやガトーみたいな超人的な強さでなく)戦術的裏付けと駆け引きある強さに加え、戦うことの喜びと感謝をあらわにする言動、人としての正しい価値観と信念、戦闘の勝負よりも戦闘の意義を貫く意思の強さを持っていることと相まって、それはもう感動モノである。
その強さは、シロー達に護衛を忘れさせ、結果、ノリスが勝利する・・・。 うをぉぉっ!! すごすぎるぅ!!
『ガンダム』はこうでなくっちゃ!!
と、思ってやまないです、心から。
そういえば、出撃するノリスがグフを音声でリモートする際に、「
Jäger
(狩猟者)!」って、言ってません? このシーンもかっこよすぎで、鳥肌モンですたい。
後編は一体どうなるんだろう、期待は膨らむばかりである。
ちなみに、一緒に買ってきた『GEOBREEDERS 2』もかなり面白かったと思うけど、ガンダムの前には色あせて見えてしまいました。
980301
空挺レイバー部隊?
順調(?)に発売されてほっとするやら、の『ガンダム 08 MS小隊 8』。 でも、このシリーズ、リリースされて3年目なんだよなぁ。
OP映像の中でも特に印象的である空挺シーンや、新型:Ez8の扱いなど、楽しみが多い回であった。
冒頭の「あぁ、ジャブローが!」の描写には度肝を抜かれた。
が、どう見てもメインのメカはアッガイとマゼラ・アタック! ガンダム弱過ぎ。 あと、コア・ブースタの大量配備と編隊飛行が俺的にはgood。
叩き上げのジオン兵がかっこいい。 信念をもって戦う彼らに、シローの気持ちが一瞬でも通じて、救われた。 盛り上がる人間ドラマとメカ描写がバランス良く協調していて、これぞリアルロボットアニメの真骨頂!と唸ることしきりナリ。
そして、オニアクマに変貌されたギニアスが凄味を出してきて、いやがうえにも次回『震える山・前編』(今夏発売(;_;))でのアプサラス二号機への期待も高まるというもの。
今回もガンダムの頭部と胸部が壊れたので、次回はEz8が2機になるのかな?
そして、修羅のごとき戦いを見せるという青いモビルスーツ!! 既に”プロトタイプ・ビグザム”と化したアプサラス2と護衛MS!! きっと、OPは変わる(に違いない)し、次回が猛烈に楽しみだ〜! (でも、夏までガマン(T_T))
そういえば、(関係無い話だが)先日友人との会話で『パトレーバー』の話が出たので、その夜に午前2時頃までかけて映画版2を観た。 それが劇中の日付と同じ2/26であったので、少し驚いた。
そういえば、先日所持金が0(!)になった日があったが、上記『P2』のLDを買った時に、所持金が10円になって以来の快挙だなぁ、とか思い出した。
それだけ。
971221 <ガンダム>
レジスタンスの戦い
順調に発売された『08TH MS小隊』、前回とうってかわって、シビアだ。
レジスタンスの行動原理が、”自由の確保”と”報復”である点が、目的は同じであっても、シローの理想とする”正義”とは相容れないのが悲しかった。
MS戦でない、人に対する直接の殺意を込めた、「死ねっ!」という台詞にどきりとした。
そして、彼らなりの正義を貫こうとしたジオン兵が、対人兵器を使わざる得ない状況に陥るのは、観ていて、辛かった。 「彼らもも必死なのだ」
さて、次回からガンダムが改装されるのは予想外だったけど、これなら次からOPが変わるのかも。 これは期待せねば。(^^)
あと、おまけ映像のパイロット編で、次に誰が出るかも楽しみだ。…アムロはもとより、シン・マツナガ大尉とか、黒い三連星とか、ね。
P.S あぁ、『バイファム』のリメイクが、正式に決まっているみたいですね。 来年の三月からTVで。 どういうコンセプトなのか不明なので複雑な気持ちだ。 うーむ。 ここは慎重に様子をうかがうとしよう。 もしアレだったら、観なかったことにするということで。(^^;)
971025
『GUNDAM THE 08TH MS TEAM 6』:湯けむり愛の逃避行(^^;)
リリースが10ヶ月も滞っていたので、待望の発売でやれやれです。
なのに、突然「好きだ〜!」なんて、叫ぶし、アイナのノーマルスーツの下は下着だけだし、ガンダムで温泉沸かして混浴しちゃうし、何事!?って感じですな。(^^)
確かに、むずかゆい台詞のオンバレードでくすぐったいシーンが多いが、コロニー潰し(毒ガス攻撃)の回想や、コアブースターの戦闘、オデッサの戦いの余韻など、第一世代ガンダムファンにはイケルシーンも多いので、満足満足。(^^)(ただ、シリーズのクライマックスがオデッサの戦いだと思ったんだけどなぁ。 オデッサの戦闘が完全に省かれちゃって、一寸残念っす。)
気に入ったのが、沸かした温泉が凍結して星空が映りこみ、その上に二人が立つシーン。 グッドアイデアっすよ、これは、キレイだし、#1の宇宙空間のシーンを受けているし、ナイスです。
さて、次は11月かぁ。 その後、また10ヶ月お休みじゃないだろうなぁ。(^^;)
9210 友人宛のメール
地方だからね
0083ね、うん、先月のモデルグラフィクスで知ったっす。でも全国2館上映(;_;)
で、最強のガンダムはやっぱりνーGUNDAMさ♪
それに、ステイメンが強いと言っても、火力の殆どとI-FieldはArmd base Orchisに拠るものだし、性能の高いG-Partsみたいもんでしょぉ。ずるいよお。
でも、正統派のGUNDAMだよね、コイツ。今回のシリーズ中じゃ一番好きじゃ。(2番はGMカスタム)
9205 友人宛のメール
GUNDAM 0083 を見た感想
あぁ、楽しかった♪ ありがとねー♪♪
なんかMSの動きが頭の中でリピートされてるぅ。(←この気分わかる?)
(↑シューティングやった後の気分にも似てる)
9205 友人宛のメール
GUNDAM 0083 を見た感想
アルビオン、シナプス艦長:「ブースターかっ、墜とせぇっ!」
キンバライト基地司令 :「我々の意義を見よ〜っ!!」
泣けた。
鳥肌が立っちゃったよ。
う〜ん、満喫させてもらいました。
RXー78ーGP3Sって、完全な宇宙用なのか。部分的な変形もできるかもね。
910330 感想文
こんなことしてるから翌日遅刻
二日連続してガンダム「逆襲のシャア」を観た。
色々と考えるのだが、上に書いてあることの堂々巡りなのでここでは書かない。
ただ、新しいフレーズに気がついた。つよい兵器は、悲しみを背負わねばならない。
当たり前のことだが、この作品のもたらすイメージと重なって、α・アジールのフェイスが、とても悲しげに見えた。すごく悲しくなった。ただそれだけ。
910327 感想文
ちょいと考察
毎度毎度ついていけないと思いつつも観るガンダムだが、やはり毎度毎度感動してしまう。だから色々と考える。何かが心を捕えて離さない。それが単なる戦闘への興奮でないと思いたいが、はっきりと掴むことができない。そして何か、落ち込んだときの心境に近い状態になってしまうのだが、希望が見えて、努力したくなるような気もする。
ただ単純なだけかな。
今日は「ガンダムF91」を観てきたのだが、コロニー内の描写には大感動した。主題歌に乗って広がるその映像は壮絶極まりなく、これを味わえるだけでも映画に行った価値があると思ったし、わたしが観た映画のなかでもかつてない感動を与えてくれた。
もっとも、今回のガンダムは今後の展開のためにお子様方にも理解させる、感動させることのできる、単純明快なとりかたもできる作りになっていると思うので、まんまと監督の手口に嵌まってしまったとも思えるが、それでもいい。
そして、ラスト近くの月を背景にしょったガンダムが、その八方に広がるシルエットを全開にして浮かぶその姿は象徴的でもあり、大変に印象深いシーンだった。これが、今後のガンダムの新しいイメージとなるのかしら、と 思ったりもする。
兵器を作る人はその機械の犯す罪を考えているわけではない。自らの手で作り出される力に喜び、機械と対話しているのであろう。そしてその喜びと機械への愛着が機械に潜む悪魔性を忘れようとさせ、自ら悩むことから目を背けさせる。そこに、人としての弱さが露出するように思う。
ここに宗教や政治の唱えるところの大義名分に心の支えを得てしまったとき、罪を罪と感じることができなくなる。その人の不幸が始まる。
こう考える我々の価値観も真理に沿ったものであるという確信も、私には出来ない。
・・・・・ 人は、いつ 戦争を忘れることが出来るのだろうか。 ・・・・
私のなかで戦争は、人間をより活動的にしてくれる部分があるような気がするのは、きっと美化されたイメージによるものであろう。しかし、人間の生き死にという究極の興奮状態を味わうことが出来るということから来るのではないかとも思える。人は(生物は)常に刺激を求めるものであるから(←多分)これ以上のものが考えることが出来ない以上、心のどこかでそれを求めているものかもしれないことを完全には否定できない。私はそんな気がする。
もっとも、平和は大切だ。これを求めることも人間の性質であろう。だから、二つの全く相反する欲求を、人は、満たしていかなければいけないのか、と苦々しく思ったりする。しかし、平和な(戦争のない)世の中で暮らしている人間が、すべて幸福であるのかといえばそうではないことは現実のことだ(個人的にも、家族や集合のつながりにしても)。これは所謂”平和ぼけ“にも通ずる人の怠慢から来ていることかもしれない。確かに平和は、人を堕落させるかもしれない。いや、平和という状況下で自らに前向きな活力を与える手段をもてない人がそうなるのだろう。
さりとて、そんな人々のなかにはいってみれば、結構色々なことを考えているし、自分にない多くのものを持っていることもわかる。これは全く当然のことなのに新鮮であったりするのは、私の考え方に欠陥があるからに他ならないわけで、これに気付くとき、自らの本性をかいま見るようでぞっとする。
考えがまとまらないが、自分には世直しを考えるような力は持ち合わせていないことを自覚するだけ、ちっとは進歩したのかもしれん。少し寂びし一気もするが。
しかしね、自分だけは、前向きに前進することを止めたくはないという強い願望も自覚する。そうだなあ、自分とつるむ連中、ゆくゆくは家族も含めてかくありたいと思うわけだ。ありゃ、ガンダムと全く話題が外れたぞ。
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