The inner of [Ti] Technical terms of "Dark Whisper" ◇ [Rev.M 20000911 added 2 items: "歩行補助装置","網膜チップ" (total 39 items)] [Rev.L 20000823 added 1 item: "ハウラキ海面調整堤" (total 37 items)] [Rev.K 20000823 Reviced 2 items: "GT","常温核融合" (total 36 items)] [Rev.J 20000623 added 1 item: "ODV" (total 36 items)] [Rev.I 20000228 Reviced 3 items (total 35 items)] [Rev.H 19991206 Reviced 1 item (total 35 items)] [Rev.G 19990930 added 2 items (total 35 items)] [Rev.F 19990909 reviced some items ] [Rev.E 19980307 added 1 item (total 33 items)] [Rev.D 19980307 added 3 items (total 32 items)] [Rev.C 19971221 added reference books] [Rev.B 19971122 added 3 items (total 29 items)] [Rev.A 19971107 reviced some items (total 26 items)] [Original 19971102] ◇

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Apriliaのバイク

・”シンシア”が、カナダ→ワシントンの陸路を走ったビックオフローダ。（二巻）
・650ccガソリンエンジンらしい。（マフラーは、合衆国で特殊触媒管に換装）
・フロントは倒立サスであるが、このクラスのバイクには不似合いかも。
・40リットルは入りそうなタンクが、コクピット周辺を塞いでいて、メータ類が見にくそう。
・そのタンク周辺のデザインは、CASIVAの2000年新型車“R-RAPTER”がそっくりーっ！
・ちなみに、Apriliaとはイタリアのスポーツバイクのメーカ。　このメーカのバイクは、国内入手がかなり困難。（RS125なんかは、見掛けること多し。）






Bimotaのバイク

・”アニタ”：アルバーニの乗った前直列二輪トライク。（二巻）
・マツダのロータリーエンジンをツインで搭載する：Bimota Matsuda Twin Rotary / BMTR、当然ガソリン機関
・全輪駆動、フロントはコンピュータ制御ステアリング、後輪シャフトドライブ、全輪片持ちのアクティブサスの、”道楽仕様”
・サスストロークは非常に短いが、アクティブ制御のおかげで問題無い(らしい)。
・ハンドルは”スライド式”らしい…運転し難そう…
・"ちなみに、Bimotaとはイギリスのバイクコンストラクター。　世界中のバイクメーカからエンジンユニットの供給を受け、独自の車体に載せて販売する。　線は細いが、時々妙なバイクを作る。（mantra, TESI-1等）　国内では、某赤男爵チェーンで販売されている。






BMWのバイク

・『じいちゃんの宝物』ではユーラシア大陸横断ラリーに参戦し、『Cyber Comic』裏表紙では”ジェフ”:ティファと”アリス2”:オーリーオールが乗っている。
・エンジンは水素燃料の内燃機関だが、ボクサーでなく直列４なのが残念。
・BMWは、言わずと知れたゲルマンの自動車 ・二輪メーカ。　パーフェクトなエンジニアリングを旨とする為、車両価格は国産メーカの倍。
・また、”おまもり”の入っていた工具箱だが、BMW二輪はかなり高級な工具が用意されている事でも有名。
・97〜98ダカールラリーでは、来年からのシングルエンジン規制を見越して、かっこいい銀色のF675 FanduroでBMWワークスがテスト参戦した。
・98〜99ダカールラリーでは、F650 Fanduroベースマシンが二輪部門優勝！　おまけに99〜2000にはボクサーGSが！！　そんで、1-2-3-4フィニッシュだ！　やったね！！(^^)。






FMTC

・FMTC (Florida Marin Technical College /フロリダ海洋技術大学)（一巻〜）
・ネレディやジェフの通う海洋単科大学
・恐らく全寮制。
・EC各国（イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、ノルウェー・・・）の出資による大学らしく、 機材には "CYANEA" のロゴが多数見受けられる。
・ネレディの所属する漁礁科、ジェフの所属する設計科の他に、多数の専門学科が存在するらしい。（製図実習があるんだね、御愁傷様(^^;)）
・学生は、在学中に（三年目？）には、特殊技術者扱いの”ダイブアームのA級免許”を取得可能な資格が与えられるらしい。
・大学の立地は、海に面しており、少なくとも大型艦２艇が接岸可能なドックと、多数の小型艇用マリーナを持つ。（小型艇なマリーナは大型艦艇の接岸可能な状態に変更可能な構造になっているようである。）
・所属する海洋実習用の大型艦艇には、ダイブアーム実習用の”LIBRA”及び、もう一艦の存在が確認できる。
・ここの大学祭で、仮装する決まりが有るらしく、かなりハメを外したモノらしい。　一年生の時は、ネレディが人魚姫、いおりはジャンヌダルク、梨花は白雪姫であった。　２年or３年の時は、皆で”海賊”をテーマにしたらしく、ネレディはしたっぱ、いおりと梨花はキッド風、そして、どうやらジェフも参加しているらしい。　いずれも、いおりが仕切っている。(^^)
・この大学祭で、山下氏の同人誌”NT Magazine”を売っている人間が描かれていますね。　"LIBNIZE"ナントカは売り切れているし。(^^;)






FUNAIのハンドアンテナ

・フロリダ沖で海洋作業演習中の事故で海中に取り残されたネレディーが、”ジェフ”の協力により浮上した際に、大学スタッフが彼女の浮上した方位を特定する際に使用した小型のアンテナ。(一巻)
・よく判らないが、1/n波長のダイポール指向性アンテナみたい
・元々はフォックストロット用か、野生動物の追跡用にに考えられた機材であると推測する。
・”FUNAI”は日本の無線機・アンテナメーカですね。






GEM

・Ground Effect Machine
・空気圧で地上すれすれに浮き上がって航走する艦艇・航空機の一種で、一般にはエアクッション艇を指す、アメリカのローカルな技術用語。
・”地上効果”によって、低高度を自重以下の揚力で浮上する。
・『Dark Whisper』では、”ブルー”：迦陵頻・碧 が、これに当る。(尤も、ブルーの場合は、高々度の飛行も可能)
・現在では、”ホバークラフト:Hovercraft”（ブリティッシュ・ホバークラフト・コーポレーションの登録商標）などのエアクッション艇がこの種の機体である。
・大型になる程効率が高くなる特性上、欧米では旅客用途に大型の機体が利用されており、日本の次世代高速輸送艇”テクノスーパーライナー”の一案として、空気圧力式複合支持船型:TSL-A(SES型GEMの一種)『飛翔』（70m,32000PS(!)）を建造、テスト航海中である。
・SES(Surface Effect Ship)は、半没水双胴と前後のシールでエアの流出を押さえた構造を持つエアクッション艇であり、単なる”ホバークラフト”に比べて1/3の浮上動力で浮く為、”船”に限っていうなら、今後普及してゆく筈である。






GT

・ギガンティック・トウキョウの略称。（二巻〜）
・海洋移動都市国家
・経済的に破綻した国家に対する国連の経済テコ入れ法案である、”オストロフ法”によって、「一国をのっとった企業グループの現在の姿。」
・一般的な人間の見方では、「第二次産業革命で、向かうところ敵なしの日本が自ら作った競争相手」
・＜構造に関する考察＞
極めて巨大な浮体構造物であり、その巨体を維持するには通常の柔構造では、 不足する為、各所にアクティブ制振のアクチェータを配置しているものと推測する。　構造的には、鉄骨構造をベースとしたおの以外は考え難い。（メガフロートの項を参照）　金属疲労、腐蝕、SSC、低温脆性等を常に受ける環境上、チタンクラッド材等の高級な部材がふんだんに使用されていると推測される。
（2000/08/23 added）“バランサー”が“カウンターウェイト”となっていますが、GTクラス質量と剛性からの固有振動（かなり低い周波数の筈）を打ち消すとなれば、このサイズの質量をゆっくりコントロールするのが妥当でしょうから、これが動力学的なアクティブ制振アクチェータとしての機能を持っているのが自然ではないかと推測します。　また、「潜水基部を持ち上げて」という表現から、GTの分割構造がうかがえますので、もしかしたら、その分割単位で独立に制振可能な構造になっていることも想像出来ます。（むしろそれが妥当かもしれません。）
・＜エネルギー事情の考察＞
都市中心部に複数の円板状構造物が密集しており、恐らくここが動力区であると推測する。 都市機能を維持するだけのエネルギー源としては、発電衛星によるレーザー受信は心許ない（天候や、衛星の食による断絶）ことから、常温核融合などの原子力、及び補助的な波力発電・海洋温度差発電が適当であると考える。（海洋温度差発電に於いては、「2ヶ月居座られると気候が変わる」という表現や、深海の富養な汲み上げ水を利用した漁礁への利用、マンガン団塊・コバルトリッチクラストの採集等を兼ねて実施している可能性が高い。）　全体としては、コジェネレーションシステム、超伝導蓄電など、システマチックな給電系が構成されていることが推測される。
（2000/08/23 added）“表層整流素子（群）”にて電力を発生させる旨の表現がありましたね。その形状と海流の様子からして、“波力発電”に準じた設備であることがうかがえますが、“うねり”に規模としてメインのエネルギ源たりえない筈なので、寧ろ海流による影響をアクティブ／セミアクティブに打ち消すスタピライザの副次的生産物の電気を利用しているというのが妥当な所のではないかと推測。
・＜移動用推進機関の考察＞
『Dark Whisper』世界で一般的な推進機関である超伝導磁気推進は、その漏洩磁場や発生ガスが都市機能へ与える影響を鑑みれば、そして公海上を移動する性格上、そして環境に及ぼす影響は極めて微弱に押さえる必要上、不適切である。　あの巨体を維持しつつ移動することは困難を極めることは想像に難くない。　恐らく、補助的な推進機関（電気モータ＋スクリュー、及び整流板）によって姿勢を操作しつつ、推進手段として原始的であるが、海流を乗り換えながら移動を行うものと推測する。
（2000/08/23 added）上記＜エネルギ〜＞でも述べた“表層整流素子（群）”が「逆に水を駆動することもできる」ということから、推進装置の要素であることがうかがえる。しかし、その形状や別の機能・そして名称からして、アクティブなスタピライザを兼ねた“整流板”的な役割を持つことが推測できる。（つまり、海流に乗る際にGTの姿勢・位置・進路の微調整を行うことを主目的とする装置）
・＜社会体制＞
体裁としては、日本に類似した官僚機構を持ち、議会制民主主義が敷かれているようである。　しかし、企業グループによって計画的に作られた体制を持つ筈であり、極めて社会主義国家の形態に近いことが推測される。　また、GTの存在意義、日本系、環太平洋経済圏の思惑、旧米国の残党組織等が絡み、対外的には不明瞭に見える部分が多いことと思われる。　一方では、軍備（特に海軍）装備は充実しており、旧日本の体制とは一線を画している。　独立した武装区を持ち、高度なテクノロジーを用いた機材と特殊部隊を擁する。
・＜その他＞
（2000/08/23 added）伝説の“空中庭園”を髣髴させる“空中都市”なる構造をとることによって、“GTの朝の風景”が生じるとのこと。これは、海上の冷たい空気とGTの上層部での放熱・放水・放湿(及び前日の余熱？　そして、もしかしたら原子炉からの放熱？)によって逆転層が生じ、この境界部で凝結〜層霧という現象ではないかと推測する。（しかしこの規模の現象を“空中都市”のみで起すというのは不自然であり、エネルギプラント等の別プラントの影響が関与していると考えることが妥当→ノサカの言はロマンチックがかったハッタリを含んでいるのでは？）
（2000/08/23 added）都市部での交通手段として、縦横に走る高架のレール状構造物上（“TRAFIC CONTROL”と読める文字がある）を自動車状の装置で移動するコヨミ達が描かれている。レール状構造物は絵の上では殆どバンクが無く、更にガードレール状の構造もない上に、自動車状装置の車線位置を固定する構造を持たない（浅い凹溝のみ）ので、仮に自動車状の装置がタイヤで移動するとすれば、多くあるカーブ部分では遠心力で脱輪・転落してしまうように見える。レール状構造物を支持している枠状の構造物が油圧シリンダ状機械要素（ダンパ？）と円弧状に可動な構造になっているようであり、“TRAFIC CONTROL”が車両と道路間で相互通信と制御を行い、通過車両の速度とコーナーRに合せたバンク角をアクティブ制御するシステムになっているのではないかと推測する。　自動車状の装置（４人乗り。コヨミはシート外に座ってる。道路交通法違犯では？）は、形状から察するに、電気自動車っぽい。





MINOLTAのAF双眼鏡

・極地観測船アルビオン号備品のAF双眼鏡。　（一巻）
・極厚の手袋をしたままでの双眼鏡の操作は困難であることから、極めて必然性の高い装備であるといえる。
・恐らくは、グリス、電池等を寒冷地仕様に換装した特殊品でしょう
・MINOLTAは、日本の光学・OA機器メーカですね。
・同社のAF双眼鏡は、AF一眼レフの基幹部品を利用したものが実在する。






ODV

omni directional vehicle
一般には、多数の車輪を独立回転・旋回させる機構を有する“全方向移動車両・ロボット”、及びその移動機構を指す
・MITの開発したODV機構は、モータの回転を球体とその自転赤道上の機構を介して地面に伝える機構を持つ
・ゴムをライニングした球と、その赤道上の経線方向に回転するローラを配したリング、リングを駆動するモータ、及びこの機構を支持するローラ群からなる
・自転軸を接地面に対して傾けることにより、接地点で駆動力を生じる
・本機構を複数配し、それぞれ独立して制御することで、平面上の自在運動・姿勢制御が可能
・横移動・斜め移動など、従来機構で苦手とされていた動作が可能な為、車椅子などに適用例（松下電工,1999/01）
・『DW』では、エノラからコヨミへのお土産のペットロボット玩具：“にゃん吉”の四肢先端（肉球部）に設置されている移動機構が、これに類似した外観を持っている
・但し、四肢自体に十分な自由度を有していることから、接地する球の自転方向を変更する機構である、リング・ローラ群の一部は省かれていると考えるのが妥当だろう
・あと、“にゃん吉”のODVは「やかましい」ことから考えて、接地する球のゴムライニングも省かれているようである






SSTO

・Single Stage To Orbit/単段シャトル
・「開戦ちょい前に合衆国が確立した定期輸送網」の「宇宙まで行かないただの超音速機」（一巻）がこれに近いが、SSTOは完全な再利用型宇宙往還機。
・コンバインド・サイクルエンジン（ターボジェット・ラムジェットのハイブリッドエンジン）を発展させた、スクラムジェットエンジン（エアーブリージングエンジン）でM12迄加速し、その後はロケットによって重力を振り切り、宇宙ステーション到達する。
・日本では、HYPR（超音速輸送機用推進システム技術研究会）と海外メーカ４社によって、１０年がかりでコンバインドサイクルエンジンが組立てられている。（1998年稼働予定）
・アメリカの実験機であるX-33は、垂直離陸後、（翼では無く）胴体で揚力を得るリフティングボディで水平着陸を行う。（1999年に初飛行予定）　その後の計画として、全長33.4mの実用機が発表されている。
・10年前にレーガン米大統領が一般教書演説で構想を発表した”ニュー・オリエント・エクスプレス”/"HST"のベース技術となる。（双胴のペイロードを背負って飛ぶ『DW』のシャトルは、このオリエント・エクスプレスに相当する性格を持つ機体と言える。）
・順調に開発が進めば2030年頃に実現の予定。　我々は宇宙に出れるであろうか？






アルキメデススクリュー

・螺旋状にねじれを伴った形状の板を、液体中で回転させることによって推進力を得る機械要素。
・汽船の黎明期は推進機に利用された。
・推進機としては一般に低効率だが、高粘性流体や固液二相流体下での使用ならそれなりの利得がある。→ねじポンプなどがこれに当る。
・山下先生は、どうもこの形状が好きらしい。






アルビオンIII

・ALBION III
・国連組織 WSA :World Sea Administration(国際海洋資源調査隊) 所属の”アッパータイプ”大型砕氷船（一巻）
・ネレディとジェフが実習で乗船した航海では、怪潜水艦と遭遇・交戦し、これを撃退した。(?)
・二重構造の船殻と多数の隔壁、トリムタンクに加えて、”フィン・スタピライザ”（”胸ビレ”によるアクティブな艦体制御装置）を持ち、浅い海底（氷底）でも座礁せずに通過する能力を持つ。（基準排水量が異様に大きく、潜水艦並みの艦体制御が可能な様である。…アッパータイプの砕氷船として必須の能力かもしれない。）
・例の如く、推進機関はMHDである。…潜水艦との交戦時には、互いの推進機が接近した事によって、磁気干渉を生じた。
・レーダー、ソナー、人工地震発生機等の観測機材に加え、”カーゴ”（観測用雪上車両）、”オードリー”（ヘリコプター）、”ダイブアーム”（小型水中作業艇）、TRSなどの、各種観測機体を多数搭載し、あまつさえ温水プール付きでシャチまで飼っている。(^^)
・確か、1991年のワンフェスで、本艦のガレージキットが出ていたような気がするが、知っている人いないですか？






イオンの翼

・構造物としての翼を殆ど持たないブルーは、これによって浮力を得る。（二巻）
・電界等によってイオン化した気体を任意の形状に保ち、空気の流れを制御するもの（らしい。）
・詳細は謎である。






インターネット

・『ATESSA』でコヨミがUNの事務所で使っていたもの。（一巻）
・但し、『ATESSA』が１０年前の作品なので、インターネットという単語自体は出て来ない。
・それにしても、７年を待たずして廃止されるネットは、腐るほど有るでしょうな。






海洋牧場

・集魚機能を持つ海上構造物（二巻）
・ニュージーランド沖に複数台が設置され、ネレディが不法就労する漁船・”エルカノ”は周囲の海域で収穫（？）とメンテナンス作業を行っていた。
・海底に錨にで固定されるが、自律浮沈による　”ハリケーン対策モード”等、各種モードが存在する。
・浮沈用ベントは手動であり、安定した動作には４ヶ所（４人）の同期したバルブ操作が必要。（動力供給が難しいことから、自動運転する箇所は、極僅かであると推測する。）
・劇中では、単に餌を撒く機能のみが描かれているが、光・音響による集魚機能や、漁礁機能を果たすブロックが付随していると考えるのが自然である。
・海洋牧場の概念自体は古くから存在し、牧羊犬（？）としてイルカ等を組み合わせるなどのアイデアも提案されてきたが、本格的な実用化はなされていない。
・海洋牧場に類似した機構を持つ施設として、人工漁礁を浮沈式に発展させた形の、”潜降浮上型人工海底：マリンあや１号”が岩手県と海洋科学技術センターの共同開発で1991年からテストされている。　本施設は、太陽電池・ディーゼル発電機、そして潜水・浮上用海水タンク機構を持つ20x20の鉄鋼構造物である。






クリス

・アメリカ空軍の宇宙往還機”スターリフター”の発射台兼潜水艇のマザーコンピュータ。
・音声認識と殺人レーザーを駆使して、常務員をUNの魔の手から助け出し、シャトル発射後にUN艦艇を巻き添えにして自爆。






この車

・エノラが釣りの帰りにキーが放置してあったそれをパクろうとしたら、放心状態のネレディとはちあわせてさぁ大変！惚けたネレディはうっかり（ドイツ・アメリカでのクセで）右車線を走り、エノラを恐怖のズンドコに陥れた、…な車（二巻）
・特に記載は無いが、恐らくは電気自動車（エキゾーストが描かれてない、エンジン音が描いてない、デザインでなんとなく、この時代の公共的車のようだから）
・日本で言う旧規格軽自動車クラスの車体で電気自動車、レンタル、且つホーミング機能（高度なASVとITS機能の融合？）、バスレーン（でっかいコンベヤ）を介した運用ということで、かなり公共交通機関的役割を果たしているものと考えられる
・左ハンドルなので、外人用なのでしょう。
・英国圏（英連邦 and 旧英帝国領）は左側通行なんで、我々日本人には助かりますなぁ（←そーいや、左側通行国しか行ったことが無いや、オレ…）
・1999より多摩と横浜みなとみらいで、軽自動車をベースとした数十台の電気自動車が“この車”方式で運用される（当然、ホーミング、バスレーンは無しね）大規模試験が始まっている。　大きい声では言えないが、○○○○だったり、×××××だったりするのだが、多分落雷と猛暑が弱点かも。
・現在、カルフォルニア州などで電気自動車の販売比率を強制的に決められているなど、電気自動車実用化への圧力は高く、各社共に取り敢えずの市販車は持っているものの、公共・施設向け販売が殆ど。　コンシューマー向けの本命としてバラード社PEFC型の燃料電池（メタノール燃料）を用いたものが当面は最右翼な開発状況。 しかし、でっかいリチウムイオン電池方式（ゆくゆくは金属リチウム電池？）なども試作されており、予断は許されない(?)。






紫外線劣化プラスチック

・コヨミの眠っていたカプセルの構成部材であり、エノラに引き上げられた翌日にはパリパリに劣化、「一週間も経てばチリの山」になる材質。（一巻）
・強アルカリに対して長期間耐える材質であることから、基地自体の化学的耐久性はかなり高い筈である。
・紫外線劣化のメカニズムとしては、安定剤を破壊する薬品・微生物を特定の紫外線領域波長で破壊するマイクロカプセルに封入した構造を取ると推測する。（蛍光灯や水銀灯で影響を受けない工夫や、温度的な条件も設定されている可能性が有る。）






シャチ

・といえばジブジブ。
・軍用イルカの存在は1960年代の米・ソだが、シャチはなぁ






常温核融合

・1987頃に発見された、常温、常圧下の重水〜白金〜パラジウム系に通電することで、化学的な反応で説明の付かない発熱と中性子、γ線の発生が確認され、”常温核融合”として物議を醸しだした現象。
・『Dark Whisper』の世界では、エネルギ源として技術が確立しており、エノラ達の潜水艇・”パープル”もこの原理を応用した常温核融合炉をエネルギ源として装備している。
・本現象自体は、追試がうまくいかない（再現性が悪い）ことから、未だに学術的にはメジャーでないどころか、“擬似科学”扱いされることも多い。（実験機材が高価である為、実験の存続が困難な場合も多いことがそれに拍車をかけているらしい。）
・一時のフィーバーが冷めた後は、特定の研究所や企業（NTTなど）で基礎的な研究が続けられている。　これらの企業も、そろそろ実績を示さないと研究の存続が危うい状況になることから、近年に何らかのデモンストレーションがあると推測している。
・現在では、“固体内核融合”という名称で取り扱われることが多が、総じて、かなり黒に近いグレーな現象ということらしい。(2000/08/23 added)






情報ディスクカセット

・アルビオンのダイブアーム装備にされていたビデオカメラの固体メディア。（二巻）
・エノラとコヨミの根城にも、プレーヤがあったことから、この世界では一般的なメディアであるらしい。
・可視光と赤外画像をステレオ（←→モノラル）記録可能な”EEタイプ”の画像フォーマットについての描写があることから、画像のみならず各種の記録が可能な、半導体メモリカード的なものであることが推測される。　（この時代なら光素子利用の固体記憶素子であろう。）
・劇中では、単に”カセット”と呼ばれるが、正式には”情報ディスクカセット”と呼ぶらしい。（出展：山下氏編集・発行同人誌『BP MISSION』）
・ネレディのカセットケースの一番前にあった”AKANUKE1”の中身は何なんだろう、気になる。(^^;)
・(これは私も気付いたことだが)『エヴァンゲリオン』の『人のつくりしもの』ではPR資料としてヒドイ目に、『瞬間、こころかさねて』ではリツコさんからミサトさんへ渡されてましたな。






水素燃料

・水素吸収（吸蔵）材質で構成された”ペレット”に水素を吸蔵させて供給され、所望とする時に取り出して利用される。（ペレットは、「＊＊＊ケージ」という様に、規格化されている。）
・水素燃料の供給を専業とした企業が多数存在しており、その一つとしてヨーロッパユニオンサイドの”カークナティク”が登場している。
・実用化されている水素の運搬手法は、断熱圧力ボンベを使用した液化水素が大半であるが、液化温度が-253度と低いのでコストが掛かる。　このため、水素吸蔵材質が重要となり、研究開発が進められている。（『DarkWhisper』世界でも、こちらの手法が選択されている。）
・水素を高密度で貯蔵する材質には、大きく分けるとニッケル合金（若しくはそのアモルファス）、そしてセラックスがある。　安定性や取り扱いの容易化、リサイクル等を考慮した場合、セラミックス系統、特に近年開発された炭素ナノチューブ（炭素原子がひもの様に細長く繋がった構造を持つ）が使用されていると推測する。
・但し、鉄・銅合金など構造材料として有用な材質は、水素に対しては水素誘起脆性、軟化するなどの性質（弱点と言ってもよい）を持つことから、水素利用機関の使用が進んだこの世界では、高機能なコーティング技術が発達していることが推測される。
・現状に於いては、水素燃料の生産手法として、古くから有るアルカリ水電解法が主な手段とされている。　近年開発された手法として、”固体高分子水電解法（SPE）”（：導電性フッ素系樹脂を用いた電解液により、水蒸気を触媒的に分解する方法で、電流密度が高い特徴を持つ。　米デュポン社が先進）や、”白金等の複合触媒を利用した光分解反応で、炭水化物を分解してメタン＋水素を得る方式（：植物の光合成と同等の反応。効率は7%程度）”や”水の直接分解（熱源として、本来数万を越える熱反応である核分裂（原子力）が有望…現在の原子力発電は反応温度を400度程度に押さえている為、熱効率が35%より向上できない点の改善にもつながる）”、そして自動車積載用として、メタノールの触媒分解による小型の水素発生機関（一酸化炭素も同時に発生する。'92頃から実用化研究が独Benzによってなされている。）などの生産手法などが水素燃料時代をにらんで研究されている。
・ゲテモノ研究に聞こえるが、水素燃料を利用した、”水素蛋白”による食料製造の研究も進められている。　水と空気から作った食べ物か…。　ちょっと、イヤ。






水中翼船

・hydrofoil / hydro plane
・船体形状や水中翼による浮揚力を利用して船体を水中から浮かす／喫水線を下げることにより、船体の受ける水の粘性抵抗、造波抵抗を少なくし、高速な航行を可能とする船舶。
・『Dark Whisper』で、super foil glider と称される艦艇が、これを指すらしい。
・GTの艦艇がこの範疇に入る航行形態を持ち、形態も”ジェットフォイル”に酷似している。
・推進機が海中にあって不明であるが、必要とする推力を鑑みるに、通常のプロペラスクリューではキャビテーションの発生が予想され、効率上、水流ジェット（電磁）推進機を持つと推測する。
・"翼"材質は、高い繰り返し応力や衝撃、キャビテーション腐蝕環境に曝されることから、航空機材料が使用されることが多く、大型船舶に至ってはチタン材料が使用されている。
・次世代高速艇の”テクノ・スーパー･ライナー”として、水中翼船の一種である”揚力式複合支持船型(TSL-F)”の『疾風』が建造・試験航海中である。






ストレッチャー

・プエルトリコ沖で発見された冬眠槽の米軍兵が、国連の病院内で寝かされていたベッド。（一巻）
・全然気がつかなかったのだが、某『エヴァンゲリオン』で、シンジが寝ている のがこれであった。（出展:山下氏編集・発行の同人誌『BP MISSION』1996.12）
・パトライトらしきものが付いている辺りが、（その用途を想像すると）なにげにブラックである。






双胴船

・構造としては、二隻のモノハル船を平行に並べて、その上に甲板を渡した幅の広い船である。
・『DW』の世界では、非常にポピュラーな型であるが、二つのハル（船体）の間の空間を利用したり、、飛行艇、はては宇宙船（コンテナ）までが双胴になっているのは、主に山下氏の趣味であろう。(^^)
・揺れが少なく、大きさの割に喫水が浅く、また甲板を広く利用できるのが特徴であり、一般に客船に適している。
・高速での航行に対応した双胴船の二つのハル（船体）は、造波抵抗を少なくする為に非対称に作られる。
・次世代高速艇として研究が進んでいる「テクノスーパーライナー」には、双胴船とエアクッション艇を組み合わせた、半没水型双胴船(SWATH / Small Waterplane Area Twin Hull)が提案・試験航海中である。
・また、SWATHは、北海油田の開発用基地となる”自航式半没水型海底石油掘削船”にも応用されている。
・ちなみに、1992年の「シップ・オブ・ザ・イヤー」は、石川島播磨重工業の極細長双胴高速船(SSTH / Super Slender Twin Hull)コンセプトモデル・”とらいでんと”であった。






太陽発電衛星

・地上への電力供給を目的とした、大量の太陽電池を積んだ人工衛星。　”宇宙開発に冷たい時代”でも多数の衛星が実用に供されていることから、この時代の（航空機用？）エネルギ源として必然性の高いものらしい。
・この世界では、衛星→地上のエネルギ伝送にはレーザーが使用される。　電力←→レーザーの高効率な変換素子が実用化していることが推測される。
・マイクロウェーブによるエネルギの伝送実験は1980頃からアメリカに於いて実施され、近年では名古屋大学の某グループが模型飛行機を飛ばすことに成功したことで話題を呼んだ。
・民生用太陽電池モジュールの決定版（価格、効率、寿命のバランスが良い）として、単結晶シリコン地にアモルファス吸光表層のパネルが実用化された。（三洋電気199710）






超伝導

・superconductivity
・『Dark Whisper』世界の船舶には欠かせない電磁気推進機に於いて、磁場の発生で利用されている。
・民間旅客船に使用されている超伝導コイルの材質は、冷却装置が破損して大気に露出した状態でも超伝導状態を維持していることから、最低でも臨界温度が-10℃以上（海水に浸っているとしたら、-5℃以上）の、超々高温超伝導材質である。
・1985頃に、希土類元素酸化物を焼き固めたセラミックスで液体窒素の温度に迫る臨界温度を持つ、”高温超伝導”が話題になったが、その後も素材の改良、C60フラーレン等の新しい構造・原理を持った超伝導素材が発見されている。（但し電流密度や最大磁束密度の点で、電磁推進への応用は不適）
・ＪＲが山梨実験線でテスト中のリニアモータカーに使用している超伝導コイルは、ニオブ基の素材を液体ヘリウムで冷却するものであり、その質量は車体の実に30%以上を占める。
・近年の応用としては、φ60程度のバルク材を液体窒素で冷却し、そのピン留め効果を利用して炭素繊維強化のフライホイールを支持する蓄電プラントが、中部電力と三菱重工でテスト中。(199710)






ナゾのサイドカー

・”故買屋”が猫の十兵衛と乗るサイドカー。（二巻）
・この名称は山下氏の命名（出典:NT Magaine No.3（山下いくと氏等の同人誌））
・スーパートラップという、側方排気のサイレンサがチャームポイント。
・GG duettoに近いサスペンション回りのデザインである。
・サイドカー側にタンクを持つのもGG duetto譲りか？
・前輪がサイドカー側に繋がり、側車も操舵可能な構造となっている。
・「レースカートをベースに、エンジンだけ残ったバイクをひっつけてベースとしたとゆー目がテンになる設定」なのだそうだ。






ハウラキ海面調整堤

・ニュージーランド北島のオークランドの入り江に建設された“海面上昇対策”の大堤防:“HAURAKI (GULF) CONTROL BARRIER”（二巻〜）
・『パトレーバー』で言うところの“バビロン・プロジェクト”に相当するモノと言えば通りがいいかも
・堤の中央部には、人工島“Prophetess（予言者）”が空港（滑走路二本）と共に建設され、新産業区として海外企業を含めて誘致・発展しつつある。
・船舶は、（パナマ運河同様に）複数の閘門を経由して内洋と外洋とを行き来するが、対潜水船舶セキュリティの為に要所要所でレーザー測定儀（通過船舶の喫水下の断面形状を測定する計器と推測）が設置されている
・「タマにはボランティアのダイバーを集めて湾内清掃する」らしい。良いことです。
・「全長50kmもあるのにバス停が3つしかない」とエノラがぼやいているが、ディスクカセットを拾ったのがコルベル崎からすぐの所だったことを考えると、プロフィティスまで25km近く歩いていったのかな？
・堤の一部にはプロペラ直径が10mクラスで二重プロペラを２基備えた風車状の巨大構造物が多数建設されている（これをメンテするエノラ達が描かれている）プロペラを回頭する構造を持たないことと小さいプロペラを多数装備している（：効率が明らかに悪い構造であり、電力供給用として適さない）ことから、単に風力を排水に利用した潅漑用風車（オランダのそれとまったく同じ）であると推測する。（基本的に、風力発電では向きとプロペラ軸方向は一致すべきであり、またプロペラ直径の二乗に出力が比例するので、この構造は効率が悪い。もっとも、山下氏の趣味は極めて忠実に反映されているが(^^;)）
・但し、二巻のP37には回頭可能なタイプの風車も描かれており、複数のタイプの風車が建設されていることをうかがわせる。






パープル

・エノラ・コヨミが経営する海難救助会社”USAGICHAN COMPANY”の所有する救難潜水艇（レースキューサブ）
・常温核融合を動力源に持ち、尾部にそのラジエタを持つ
・透明な球状の耐圧殻を二つ持つ所から、定員は恐らく２名
・全長25mを超える大型艇であるが、船体各部に姿勢制御用とおぼしき噴流口が配されていることから、かなりの運動性能を持つ事が推測される。
・インカムからの音声認識で運用が可能
・二巻表紙は、エアテント内部で、ブルーに接続された状態のパープルらしい。
・天女の名前に由来する『紫・迦陵頻伽』という御大層な正式名称を持つ。
・船体側面に配されている”B-SOLUTION”が謎（名前から推測するに、電磁推進時に水中に散布して、推進効率を向上させる薬剤であろうか？）…なーんて、テキトーな推測をしていたら、山下氏自らの解説がCyberComicにあったよーという指摘を受けてしまい、赤面っす→“B-ソリューションという比重変換バラストで浮き沈みします。液体から固体へ特定条件下で変化するオイルを透明なカプセルに封入してあります。フルバラスト時、固体化した(体積が減った)あまりの空間には、均圧プラグという膜ごしに湖水が入る〜”ということなので、電界なり磁界なり、若しくは化学反応で体積変化を伴う可逆的相変化物質のようですね。なるほどー。
・ちなみに、近年の小型高性能な深海探査船に用いられている浮力材は、シンタクティック・フォームといって、大深度の水圧に耐えるガラスマイクロバルーンを樹脂封入したものです。（深海探査では空気を浮力材に用いることができない為、この浮力材が開発される以前は60tにも及ぶガソリンが浮力材として用いられており、必然的に大型船体を必要とした）






パワードスーツ

・NATO軍が極地での作戦で使用、






ブルー

・エノラ・コヨミの経営する、海難救助会社”USAGICHAN COMPANY”の救助用双胴艇。
・天女の名前に由来する、『迦陵頻・碧』が正式名称。
・GEMの一種だが、高々度も飛行可能。
・コヨミの設計で、ヨーロッパユニオンで製作（らしい）…”CICAN”って何だろう？
・双胴中央に二機の二重反転のブーメランプロペラを備えた電動モータを配し、推進力を得る。
・動力源は水素燃料ペレットを使用した燃料電池であると推測するが、発電衛星からのレーザー受信での運用も可能
・潜水艇：”パープル”を双胴の中央に装備する。
・なんと一人で運用可能
・アメリカの新型GEM実験機、“カスピの怪鳥”がロールアウトしましたね（2000/02） 微妙にブルーに似ている（ような気がする）






砲座ロボット

・漁船『エルカノ』にて不法就労中のネレディ達を襲った無人潜水機（二巻）
・ＧＴの海洋防御兵器の一つで、自動潜水艦防塞線・領海内への侵入潜艦の探知・迎撃を目的としたシステムの構成要素
・５０基の砲座ロボットと対になる同数の音紋分析機を連結した1セットで運用される
・上面視Ｙ字（双胴部が前方…P38ではなく、ツインムスタング風）の両脇に無限軌道に連結したオールの旋回で推進力を得る。
・ネレディの操作するＴＲＳを襲うが、吸盤で取りついたＴＲＳを振りはらおうとした際にＴＲＳのチェーンソーに推進器が接触・破損した上に、外板まで引っぺがされた。それでもなお魚雷の発射を試みたが、ＧＴの潜艦に沈められる。合掌。
・最低でも二本の魚雷を装備するが、どこが魚雷発射管なのか不明。
・全長は概ね15m程度（？）とかなり大型であるが、それ以上に1セット連結した姿はまさに壮観である。
・自律航行型海中ロボット（AUV:autonomus underwater vehicle）としては、無人海洋探査ロボットの”かいこう”や、24時間連続潜航可能な『アールワン・ロボット』（東京大学生産技術研究所・三井造船）が有名である。後者は5kW閉鎖式ディーゼル機関(CCDE:closed cycle diesel engine)を動力源とした全長8.24m、胴体直径1.15m、最大潜航深度400m、総重量4.3ton、最大航行速度3.6ノットの魚雷型無人潜水艇で、海中の探索に用いられる。（199608初潜水）
・ちなみに、米国海軍は５０年後(2050)の実用化を目指した自律潜水ロボットを研究開発中です。新型魚雷に加えて指向性エネルギー兵器(!)装備の予定なんだそうで…　物騒だなぁ






歩行補助装置

・グロウリアの保護者然とした男が装着して歩行している（3巻〜）
・外観は臀部から爪先に至る外骨格式で、（効果音から察するに）間節部のサーボアクチェータ類による駆動で歩行動作を行なっているようである
・また、男は左手に体重を乗せやすい形状の杖を持っており、これと歩行補助装置が連動していることも想像できる
・この歩行補助装置に類似した外観を持つものとして、下半身不随者への適用を想定して1991〜1995にNEDOの委託によって医療福祉機器研究所,川崎重工株式会社,SMC株式会社,株式会社高崎義肢で開発された“荷重制御式歩行補助装置”がある。 もっとも、この装置は『DW』のこれとは全く異なる（強引な）方法で“歩行”（？）を補助する装置であり、詳細はここでは述べない。（…多分笑えるから。）
・私的には、「単に機能を実現する為の部品要素を組み合わせました」というモノがはびこる（はびこざるえない状況にある）福祉分野にあって、（多少の機能的不利は別にしても）山下氏のような素晴らしいデザインセンスでモノを作ることは大切だと、切に思います。 このことで、健常者並みの能力を回復する以外にも、「装具をつけることによる誇り」みたいなものを与えるのではないか、また、それが必要な分野なのではないかと！






ホーベル

・岩盤 ・石炭採掘用掘削機の一種で、ドイツ及び日本のみで使われた。
・『Dark Whisper』及び、山下育人氏のデザインには、類似したラインを持つ推進機が多い。　…いわゆる、”ひねくれたドリル”






メガフロート

・超大型海洋浮体構造物全般を指し、広義には石油タンカー等の船舶類も含まれるとされる。
・『DW』の世界では、GTがその代表格であり、アメリカ海軍の持つ構想（メガフロート・セミサブ式付帯ユニット移動式海上基地：MOB、自力航行が可能）の延長上にある。
・一体構造物であることは希で、複数の浮体構造物の結合・集合体であることが一般的・且つ自然である。
・海上構造物として考えた場合、完全な浮体構造:ポンツーン・セミサブ方式をとることはコスト的に不利（柱を建設し、固定する構造のメガフロート：QIPに比べて、2倍程度のコストが必要）であるが、環境へのインパクトが少ない点に於いて、近年注目されている。
・陸地近傍に配されて、空港・工業用地としての活用が有望であるが、海上石油採掘基地での実用例が多数存在する。（関西国際空港の建設案の一つとしても検討されていた。）
・日本に於ける開発は、1995年に設立されたメガフロート技術研究組合（石川島播磨重工、川崎重工、日立造船、三井造船、三菱重工など１７社が参加）によって基礎研究・要素開発・テストが進められている。
・厳しい応力条件・環境条件に曝されることから、現状は要素技術の開発・検証段階である。（海中溶接機、海水の侵食を受ける外縁部分適用するチタンクラッド材などが開発された。）
・沖縄の基地移転騒動で話題となった海上ヘリポートは、この計画の途中段階（浮体９基を連結した300x80mのフロートを構成）で、1996年にテストされている。（このテストの目的は、「地震災害の影響を受け難い海上構造物を、救護活動の基地とする為のデータ収集」とされている。）
・フロートは動力を持たず、タグボートで押されることによって移動する。
・本計画は1998年度で完了するが、最終的には80x1200mの滑走路を組み上げ、コミュータの離着陸をテストが予定されている。→1999/08にようやく横浜港沖合いで連結しましたね。　1999/09/01の総合避難訓練では被災者の一次避難場所として利用されたみたいです。
・また、大阪・南港では、船舶の通過時に適宜回収が可能な410mの可動式浮体橋を1999年完成で工事中である。→完成しましたね。(1999/09)　GTも、この類の橋梁を使用して”接岸”することが可能であろうと考えるが、「船を出す」とことにより都市国家の性格が顕著なGTがセキュリテイ上の面倒を避けているとも取れる。






網膜チップ

・グロウリアの保護者然とした男の眼球に埋めこまれているとおぼしき描写がある（3巻〜）
（なのに、メガネをしているのは、単なる男のこだわりか？）
・現在、網膜の機能を工学的に実現した技術として、“人工網膜チップ”という名称で三菱電機（及びセガ）によって実用化されている
・その構造は、二次元に配置されたフォトダイオードに加えて、メモリや論理回路が集積されており、CCDに比して数十倍のフレームレートでリアルタイムの画像処理（画像の検出 、エッジ検出 、ノイズ除去（平滑化） 、パターンマッチング（指定した画像の検出） 、ランダムアクセス（画像中の任意の箇所を選択的に検出） 、目標注視（移動物体の検出） 、２Ｄ→１Ｄ射影（２次元情報を１次元情報に圧縮））が可能であり、そのポテンシャルは異様に高い：特開平6-139361
・卑近な実用例には、GB用デジカメカセット（二値化演算用）とか、アーケード版『サンバdeアミーゴ』（目標注視演算用）、そして監視カメラ（画像のスペクトラム拡散演算用）にはカラー版人工網膜チップを採用したものなどがある
・これを生体内に埋めこむには、周辺回路や電源、そして生体との接続などで各種の問題があることは明らかであり、『DW』の“網膜チップ”はもう少し生体素子寄りな別のものである可能性が高いと推測する






幼生固定体

・通称”メッセンジャー”と呼ばれる、米国特殊工作員。
・コヨミを含めて４体の存在が予想されている。
・オーストラリア当局には”アリス”と呼ばれる。
・成長しない体、エラ呼吸器官（肺と兼用）、低い体温、頭蓋骨に手術痕らしき突起、等の身体的特徴を持つ。（カプセルに入っている間は、エラ呼吸をしていたのではないだろうか。　さらに、大気中の呼吸でもエラを併用していることが、”アリス２”の赤外線映像から推測される。）
・その他、”北極から中緯度まで、シャチの背中に乗って移動する”体力、”大人を相手にしてひるまない”身のこなし、”見るだけで技術を習得する”センス、等々、その運動能力は、常人を逸脱している。
・また、”コンピュータ操作、航空機”等の科学技術への知識、”企業・組織 の運営”の手腕、ひいては催眠術をこなすなど、知能面でも多くの点で通常の人間を遥かに凌駕している。
・遺伝子改造、手術、薬物、体組織の人造臓器への置換、そして強制的な教育…等の非人道的な手段を用いて作られた”作品”と考えるのが自然である。






リヴラ

・LIBRA
・ネレディの通う大学：FMTC (Florida Marin Technical College /フロリダ海洋技術大学)所属の、ダイブアーム海洋実習母船（恐らく双胴船）
・大学自体がECの出資によるものらしく、船体に各国の国旗（イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、ノルウェー・・・）のペイントが見られる。
・その割に、メインマスト上の三次元レーダは、FUNAI製
・実習用ダイブアームを最低で３６機、ＤＣＣ付き深海着陸船”キアネア”、そして、ダイブアームサルベージマシン”USACHAN II”(笑) を搭載する大型艦。
・ちなみに、”USACHAN II”は、無人海洋探査ロボットの”かいこう”に酷似している（気がする）。

参考文献 『DARK WHISPER ダーク　ウィスパー　[闇のささやき]』 ・一巻『GRAND ATTESA』：PURE CYBER COMIX 6 （バンダイ）初版1990/07/30 ISBN4-89189-097-5 ・二巻『CALL AT ELEMENTS』：PURE CYBER COMIX 17 （バンダイ）初版1992/03/30 ISBN4-89189-175-9 『BP EMISSION』 ・エヴァ系同人誌　（BLUE AND PURPLE）初版199612 ・『エヴァンゲリオン』デザインワーク、などなど。 『FUTURE FORMULA GPX』 ・サイバーフォーミュラ系同人誌　（山下いくと） ・水素燃料、パフォーマンスカー、”健全なレース”に関する考察 ・ナビコンとの会話がココチヨイ 『訪問者』 ・『ディメンシア　No.1』（白夜書房）198606 ・ね、猫耳(^^)　でも、SF。 『KNIFE EDGE ナイフエッジ』 ・一話：『ディメンシア　N0.2』（白夜書房）198608 ・二話：『サイ・ガールズ』（白夜書房）198705 ・Studio AKKAアニメ準備企画『プラムサイダーII』より、著者設定キャラクターによる独立ストーリー構成 ・『D.W.』のに連なるデザインの直系。　キャラクタは『風の住処』へ ・”山下パース”も、この頃から。 『NT Magazin VOL-3 NATURAL-TRIPPER』 ・同人誌　1991 ・『D.W.』のバイク関係のうんちくとか、デッサン論とか、いろいろ 各種技術書籍 ・とはいえ、かなりテキトー ・ソラで書いてるからね(^^;) AND 『電撃大王』 ・きっと2000年から連載中！（の筈(^^;)）

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